県議会で天守閣復元についての質疑が行われました

去る2月21日、県議会で天守閣復元についての質疑が行われました。
県議会で天守閣復元が取り上げられたのは初めてであり、画期的であると同時に、その動きが今や大きな声になっており、喫緊の課題として行政が対処していかなければならない時期が来ているといえよう。
今後は、高松市と県が緊密な連携をして、市民の長年の悲願を一日も早く実現してほしいものである。

質問者:富野和憲議員(立憲・市民派ネット)
次に、高松城復元に向けた支援について伺います。
史跡高松城跡には北之丸月見櫓、北之丸水手御門、北之丸渡櫓、旧東之丸艮櫓が現存し、それらが昭和22年(1947)に重要文化財に指定され、大正年間建築の旧松平家高松別邸「披雲閣」は平成24年(2012)に重要文化財に指定されています。
今現在、その天守台に天守閣はありませんが、高松城の復元を進める市民の会などを中心に市民の間で高松城の天守閣復元を求める声があり、高松市でも文化庁などと折衝等を積み重ねています。天守閣を復元すると、今まで以上の国内外からの来訪者を見込めるでしょうし、それ以上の効果として、県民が愛する郷土の歴史に触れ、郷土愛にも繋がることを確信しております。
そこで、県として高松城天守閣復元に向けた支援を行うことについて、教育長のお考えをお聞かせください。

答弁者:淀谷圭三郎教育長
高松城の天守閣につきましては、高さ42メートルに及ぶ大規模なもので、明治時代に老朽化を理由に取り壊されましたが、高松市民の皆様をはじめ、その復元を望む声がることは承知しております。
天守閣復元には、国の史跡に指定されている天守台石垣の保存との両立を図る必要があるため、高松市においては、再現に必要な資料を収集し、調査研究を継続しながら、適切な建築設計の検討を進めていると伺っております。
県教育委員会といたしましては、高松城の天守閣の復元に向け、資料収集や調査研究を専門的な見地から支援するとともに、国に対し、法的な手続きや財政支援などが進むよう、高松市とともに働きかけを行ってまいりたいと考えております。